ウイグル人の「集団処罰」が継続中。北京は虐殺の証拠を隠蔽 – 亡命指導者:トルコウィークリー


トルコウィークリー、2014年8月12日

 中国新疆ウイグル自治区では、最近になって、今年5月の一連のテロ攻撃の後で中国当局が現地住民に課した文化および宗教に関する厳格な制約に対する公然の蜂起が勃発している。

 ラジオフリーアジア(RFA)およびアルジャジーラによると、ムスリムのラマダン(断食月)明け祭りの期間中の7月28日(月曜日)、新疆南西部のヤルカンド国エリシュク郷付近のベシュケント村で、警察が冷血にも5人家族を銃殺した。現地では、最近、スカーフ禁止令が一般家庭にも拡張されたが、当局が同家族の家で日常的な家宅捜査の実施中に、伝統的衣装を脱ぐように女性たちに強制しようとした際、銃殺事件が起きた。

 公式声明によると、当日直ちに大衆が集結し、復讐と称して自動車、政府庁舎、警察署を攻撃し始めた。公式新華社通信は、31台の車両が攻撃にさらされ、そのうち6台が炎上したと述べた。

 しかし、現地の目撃者によると、最近の事件の数日前に付近の村で、やはり警察に殺害された親族の死を哀悼する人たちが広場に向かって行進中に、小規模の一般人集団に向けて警察が無差別に発砲したためデモ参加者の数が増えたという。

 国際的メディアの現地機関に引用された証人たちは、その一部は漢民族起源の者であったが、警察が群集に発砲した後、群集は棒と素手で警察署と政府官庁を攻撃したと語っている。しかし、中国メディアは、警察が最終的に制止しようとする前に、群集が斧やナイフを振り回し、だれかれ構わず激しく攻撃し始めたと主張した。

 新華社の報告によると、「テロリスト」によって殺害された総死者数は96名、そのうち漢民族が35名、ウイグル人の民間人が2名だった。8月1日(金曜日)に公開された同報告によると、治安部隊によって59名の攻撃者が殺害された。

 しかし、ウイグル亡命グループおよび地元関係者は、暴動が暴力で制圧された5日後の8月2日まで、救急車のサイレンが聞こえたと証言した。また、何百人もの住民が殺害されるか、逮捕されたため、暴動の数日後には街路が放棄されたと主張した。

 さらに、公式声明に関する疑惑に加えて、当局が、7月27日から28日にかけてピークに達したホータンとヤルカンドにおける衝突の詳細を開示するまで5日間も待ったという事実がある。

亡命ウイグル人による解説

 8月6日(水曜日)、世界ウイグル会議(WUC)の副議長セイット・トムトルク氏は、アンカラの著名なシンクタンクにおける基調演説者として、ある会議に参加した。

 同会議でトムトルク氏は、中国新疆ウイグル自治区における最近の事件に触れたが、当地では1000万人を超えるテュルク系民族の子孫とイスラム教徒たちが、数十年にわたり、継続的な差別、同化政策、および人権侵害に直面してきた。

 トムトルク氏は、ウイグル人の間に広がった反応は、宗教的物品を対象とする日常的家宅捜査、近隣村落間であっても課される過酷な旅行制限、強制中絶、聖なる月ラマダンにおける断食の禁止、漢民族起源の病院職員による負傷者に対する差別、厳格な衣装制限の結果、ここ数カ月の間にピークに達したことを示唆した。

 ドイツを拠点とし、世界的に認められている人権グループである世界ウイグル会議の副議長は、7月28日の事件では数千名のウイグル人が集まり、そのうちの多くが女性か、18歳未満の子供であり、親戚を追悼し、政治的抑圧に抗議するために集結したと補足した。

 同様に、政府を批判したかどで投獄され、中国の刑務所から解放された後、2005年から亡命中の世界ウイグル会議指導者ラビア・カーディル女史は、公式声明の中で、最近の事件の初日に2000人ものウイグル人が殺害されたが、中国当局が数日中に死体を始末したと主張した。

 カーディル女史は、中国当局は、事件後数日中に現地を封鎖し、夜間外出禁止令を課し、インターネット接続禁止と停電を実施し、あらゆる批判を抑制し証拠を改ざんするために、「犯罪現場」からすべてのオブザーバーとジャーナリストを締め出したと述べた。

 また、ヤルカンドにおける死亡者数は、200人の民間人の死に終わった2009年にウルムチで発生した暴力以来、最高だったと付け加えた。

 ラジオフリーアジアの報告によると、公式死者数は実際の死者数を大きく下回り、漢民族とウイグル人の証人たちによる証言では、死傷者は1,000人以上、負傷者はさらに多いという。

 また、ラビア・カーディル女史は、7月28日の事件はイスラエルによるガザ攻勢によって影が薄くなったが、ともに民間人に対する集団処罰および人道に対する犯罪を象徴しており、国際的メディアが主にガザに集中したため、中国当局は、現地を隔離し、国際的監視から問題を隠蔽することに成功したと指摘した。

残念なことに、ラビア・カーディル女史によると、外部世界からはいかなる非難が聞こえて来ることはない。

※英訳 世界ウイグル会議
‘Collective punishment’ of Uyghurs continues as Beijing covers up evidence of massacre – exile leader
http://www.uyghurcongress.org/en/?p=23190

※Journal Of Turkish Weekly
‘Collective punishment’ of Uyghurs continues as Beijing covers up evidence of massacre – exile leader
http://www.turkishweekly.net/news/170180/-collective-punishment-of-uyghurs-continues-as-beijing-covers-up-evidence-of-massacre-exile-leader.html