WUC、カシュガル公安による虐殺に警鐘


WUC、カシュガル公安による虐殺に警鐘

プレスリリース:即時公表
2013年12月16日
連絡先:世界ウイグル会議 www.uyghurcongress.org
0049 (0) 89 5432 1999 または contact@uyghurcongress.org

世界ウイグル会議(以下WUC)は、新疆ウイグル自治区カシュガル地区コナシャハル(疏附)県サイバグ(薩依巴格)郷において発生した銃撃による、ウイグル族のデモ隊14人(うち未成年2名)に対する虐殺行為を強く非難する。また提示された情報内容は非常に乏しく、本件に関し我々が抱く一連の疑問への迅速な回答を要求する。WUCは、中国当局に、本事件に関する全ての情報を明らかにし、また近年において国家主導の形を明確に示しはじめた、東トルキスタンのデモ参加者を標的とした治安部隊の一連の殺戮行為に対する糾弾を促すものである。

2013年12月15日、新疆ウイグル自治区の政府系ニュース配信社「天山網」より発信され、各国のメディア機関により受信された情報は、上記サイバグ郷における14人のデモ参加者と、警官2名の死亡に関するものだった。それによると、警察官が詳細不明の容疑により数人を拘束しようとした際に、デモ参加者(配信記事には“暴漢”と表現されている)が“爆発物”や“刃物”を用いて警察に攻撃を仕掛けた、とあり、本事件に関し2名が逮捕された、との報道のほか、その後の情報などは提供されていない。

また、WUCが入手した現地の複数の消息筋からの情報によると、本件の治安部隊による無差別発砲により亡くなったデモ参加者の中には、2名の未成年者が含まれていたとのことである。WUC総裁、そして著名なウイグル人権活動家である、ラビア・カーディル氏は、「まず銃撃、そして次に尋問、という、相変わらずのスタンス。デモ隊の安全など一切顧みない中国当局の治安部隊の姿勢を一層際立たせるものである」と述べている。

デモ隊の抗議の理由に関し、詳細は未だ知られていないものの、宗教行事に対し新たに設けられた規制にあるのではないか、と WUC は見ている。現在、世界でもっとも苛烈な弾圧を受け続けるウイグル族に対し行なわれた、法を無視した殺戮による死者数百人の中には若年者も含まれ、中には親族への連絡もないまま土中に埋められた遺体も少なくない。さらに新疆ウイグル自治政府は、該当する数人の市民を当局が拘束するに至った理由や経緯などすら提示できないでいる。加えて、全世界のデモにおいて市民が主張を展開する自由が許されているにもかかわらず、何故この14人が無惨な死を遂げるに至ったのかなどの説明も未だに無い。

本プレスリリース起稿の際、天山網のウェブサイトには、元の記事より更に論評が削られたバージョンが掲載されていたが、これも WUC の懸念するところである。メディアによる追加情報の提示要求を満たせない新疆ウイグル自治政府の対応を目の当たりにし、本事件に関する、いかにも乏しすぎる公式情報への疑問は募るばかりだ。

「全詳細をひた隠しにすることで、新疆ウイグル自治政府は本件のオピニオンの形成をコントロールし、市民団体、メディア、ならびに一般市民の監視の目をかいくぐる作戦だ」と、ラビア・カーディル氏は見ている。さらに WUC は、国際社会ならびにメディアに対し、本件の現場に到達するまでの報道は極めて慎重に進めるべき、と進言する。そして国際メディアには、近年の中国当局による報道ビサの取り締まりに屈すること無く、自由かつ公正なる報道を展開いただくことを要請する。

この1年ほど、同様の事件が更に酷さを増していることに、全国際社会が注目している。そして、これらの事件における公式見解のほぼ全てに対し、世界のジャーナリストならびに国際監視団から、大きなクエスチョンマークが掲げられているのだ。フランスのテレビ局「キャナル・プリュス」の番組「l’Effet Papillon(バタフライ効果)」のジャーナリストが、これらの事件の現場を取材し、また現地の人々へのインタビューを介し、中国当局のストーリーと違う証言を引き出したことにより逮捕され、拘束された件は、我々の記憶にも新しい。

WUC は、新疆ウイグル自治政府に対し、この件に関する全ての情報の開示を要求する。更に中国当局には、国外メディアならびに各国政府要人のサイバグ郷へのアクセスを許可し、本事件の説明への透明性を示すことを要請する。

また国際社会は、この中華人民共和国が、格式ある国連人権理事会での席を与えられつつある事実を念頭に、最大限の懸念を抱きつつ、本事件を留意すべきである。そして WUCは国連人権理事会に対し、中華人民共和国の圧政にストップをかけ、オープンかつ公平な、そして包括的な調査を実施することを要請する。