日本ウイグル協会は、イギリス議会のジェノサイド認定を歓迎する

2021年4月22日、イギリス議会庶民院(下院)は、ウイグル人の状況についてジェノサイドと認定する動議を全会一致で可決した。欧州では、オランダ議会に続く新たなジェノサイド認定となる。世界各国の国会がウイグルで起きている人道犯罪を止めるべく対応を議論している中で、イギリスが沈黙することはできないとの強い意志の表れである。

日本ウイグル協会は、イギリス議会の議決を心より歓迎し、尽力してくださった議員の皆様に感謝する。

政府、議会、市民社会を含む国際社会が、ウイグルで起こっていることをジェノサイドと認める方向で動いている中で、イギリス議会の国会議員が揃ってそれをジェノサイドと呼ぶことは極めて重要な一歩である。そして、ウイグルで起こっている悪夢を終わらせるために国際社会の行動を必死で訴えてきた人々の大きな勝利であり、この悪夢を終わらせるために欠かせない画期的な行動でもある。

世界中のメデイア、専門家やシンクタンクが報告している通り、ウイグルでは男性を無差別に収容し強制労働を強いる、独自文化の放棄と中国共産党への崇拝を強制し拷問を加える、女性に不妊手術を強制し、子供を親から強制的に引き離す、ウイグル独自文化の存続の立役者である著名な知識人や経済人が一斉に姿を消す悪夢のような事態が起こっている。強制収容所での不審死の報告が後を絶たず、行方不明となっている家族を探し求めているウイグル人は日本を含む世界中に溢れている。何千年も受け継がれてきた、シルクロード文化の重要な一部でもあるウイグルの独自文化や民族的なアイデンティティを絶滅させ、ウイグル人社会を根底から破壊する意図をもった非人道的且つ組織的な攻撃が進行中である。

ウイグルで起こっている様々な非人道的行為の実態が世界に伝えられたことを受け、ウイグル問題を深刻な人道問題として認識し、各国政府や議会、市民社会が声を上げている。
2021年1月19日にアメリカ政府が国際法上の犯罪となる「ジェノサイド」及び「人道に対する罪」に認定した。2021年2月22日にカナダ議会、2021年2月26日にオランダ議会がジェノサイドと認定する動議を可決した。また、G7の中では、日本を除く各国がこの問題で制裁発動に踏み切っている。
米国務省が2021年3月30日に発表した人権報告書で、中国政府によるウイグル人らへの人権侵害について「ジェノサイドや人道に対する罪が継続的に行われた」と明記している。国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は2021年4月19日、中国政府がウイグル人らを標的にした「人道に対する罪」を犯し続けているとする報告書を発表している。また、人権、戦争犯罪、国際法の専門家50人以上が共同で執筆しニューラインズ戦略政策研究所が2021年3月8日に発表した報告書においても、ウイグル人社会を滅ぼす意図を持った「ジェノサイド」そのものだと結論付けている。

ウイグルで起こっている悪夢を終わらせる上で、国際社会で広がりつつあるジェノサイド認定の動きが更に加速し、意味のある具体的な行動でフォローアップされていくことが一つのカギとなる。中国政府がその行動の結果に直面した場合にのみ、それ以上の虐殺行為を阻止することができる。

日本ウイグル協会は在日のウイグル人を代表し、賛成票を投じたイギリス議会の議員、議決の採択を絶え間なく働きかけてきた全ての人々に感謝する。平和や平等を大事にする日本国民、また欧米諸国と同じく普遍的価値観を共有する日本政府、日本の国会においても、恐ろしい人道犯罪を犯している中国政府に対して明確な態度を示し、それを終わらせるために一刻も早く具体的な行動を求める。

2021年4月23日
日本ウイグル協会

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