抗議発端の火災 ウイグルの今 「白紙運動」習政権批判に発展
- 2023/6/30
- ウイグル情勢
fnnプライムオンライン 2023年6月26日 月曜 午後0:10
2022年に中国で勃発したゼロコロナ政策に抗議する「白紙運動」の発端となったのは、新疆ウイグル自治区で起きたマンション火災だった。
中国で最も取材が困難とされる、この地域を取材した。
人権問題がたびたび国際社会から指摘されている、新疆ウイグル自治区。
その中心都市ウルムチでは、いたるところに監視カメラがあり、治安警察の姿が確認できる。
取材班の周りでは、当局者とみられる10人近い人物が、尾行と監視を続けていた。
2022年、中国各地で「習近平退陣」の声まで上がった「白紙運動」と呼ばれる抗議活動は、ここウルムチ市で起きたマンション火災が発端だった。
火災では10人が死亡、ゼロコロナ政策による封鎖が被害を拡大させたとの非難が高まった。
しかし、近くに住む住民らは、口をつぐんでいる。
近隣住民「(火事のニュースは見ましたか?)時間がない。忙しいんだ。火事のことは知らない」
今も当局の厳しい監視が続き、人々は重く口を閉ざしたまま。