「新疆ウイグルの監視に利用」 中国が半導体で 米政府高官が指摘
- 2023/2/21
- ウイグル情勢

朝日新聞 2023/2/16
米商務省のケンドラー次官補は16日、東京都内で取材に応じ、次世代半導体の対中輸出管理の強化策に関連し、「(中国で)半導体技術が極超音速兵器や新疆ウイグル自治区の監視に使われている」と述べた。中国による半導体の具体的な用途を示すことで、企業などから批判も根強い輸出規制に理解を求める狙い。
ケンドラー氏は、バイデン政権が昨年10月に始めた中国への次世代半導体の輸出規制について「できるだけ(規制の)範囲を絞って対応することが重要だ」と説明。広く貿易を制限せずに、軍事利用が懸念される「最先端の技術」を規制対象とする考えを示した。
そのうえで、「中国が半導体技術を極超音速(兵器)の計画にどのように利用しているのか深刻にとらえている」と説明。人権侵害が指摘される新疆ウイグル自治区について「無実の人たちの監視に半導体が使われている」と強調した。
米国は対中輸出規制で日本やオランダにも協調を求めている。ケンドラー氏は協議の状況への言及は避けつつ、「定期的に同盟国やパートナー国と協議し、情報共有している」とした。(今泉奏)
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