【緊急声明】2人のウイグル人著名学者の命が危ない!


日本留学経験があり東京理科大学大学で理学博士号を取得していた、新疆大学大学学長のタシポラット・ティップ(Dr. Tashpolat Tiyip, 61歳)氏と新疆医科大学元学長のハリムラット・グプル(Dr. Halmurat Ghopur, 59歳)氏が近く、中国当局によって処刑される可能性が高いとして、国際人権NGOアムネスティなど複数の人権団体が今年9月中旬から死刑執行停止を求める活動を展開している。学者らネットワークのScholar at Risk Network及び海外中国学者らは全世界に声援を呼びかけるともに、中国政府・習近平と新疆ウイグル自治区当局宛に死刑執行停止を求める公開状を発表した。

この二人は2017年に、「両面人」として強制収容所に入れられていたが、2018年9月に2年間の執行猶予付きの「死刑」判決が言い渡された。罪名はなんと「地位を利用して反政府活動を行い、分裂主義を実現しようとした」であった。信じられない!研究一筋でやってきて、中国全国で優秀研究者となった人、ウイグル政府・共産党から信頼の上選別され、約10年間大学学長を務めた人に押し付けられた「罪」なのだ。到底受け入れられない!

我々在日ウイグル人は、中国共産党・政府、新疆ウイグル自治区政府に、ティップ博士とグプル博士の死刑執行を直ちに中止し、釈放すること、そして、法的手続きなく、300万人以上のウイグル人を無差別に強制収容していること直ちに止め、収容所を閉鎖するよう求める。

我々在日ウイグル人は、また日本政府にもこの件に直ちに介入し、両博士処刑の中止、無条件の釈放を確保するよう中国政府対し外交的圧力と働きかけることを求める。

命が危ない二人:
1.タシポラット・ティップ (Dr.Tashpolat Tiyip, 塔西甫拉提·特依拜, 60),新疆大学大学学長  tashpolat
ティップ教授は2017年5月に、学会参加のためドイツへ向かう途中、北京空港で当局に拘束され、強制収容所に入れられ、2018年9月に2年間の執行猶予付きの「死刑」判決が言い渡された。
ティップ氏は、新疆大学大学を卒業後、1992年に東京理科大学大学で理学博士号を取得。1996年から新疆大学大学の副学長、2010年から2017年まで同大学学長、党副書記と務めていた。研究プロジェクトの成果から中国教育省に賞を与えられたことも多数あり、新疆では著名な学者だった。

2.ハリムラット・グプル (Dr.Halmurat Ghopur, 哈木拉提·吾甫尔, 59) 新疆医科大学の元学長
xalmurat
グプル氏は2017年に新疆医科大学の学長から自治区⾷品医薬品監督庁長ポストに移動させられた後間もなく、「両面人」として拘束されていたが、2018年9月に2年間の執行猶予付きの「死刑」判決が言い渡された。「ウイグルの分裂独立思想を持った、ウイグルでイスラム国を作ろうとした」との罪名だった。
彼は中国伝統医療を学ぶ上海中医薬大学を卒業し、1993年ロシアのサンクトペテルブルク医科大学で博⼠号を取得。中国全国最優秀研究者の1人に選ばれるなど、中国全⼟でも名を知られる有名教授だった。医科大学で彼はウイグル伝統医学の継承にも力を注ぎ、民族医学教育ではウイグル語による授業をずっと続けてきた。ハリムラット氏は, 1998年から新疆医科大学の副学長、2008年から2017年まで同大学学長、党副書記と務めていた。

在日ウイグル人
NPO法人 日本ウイグル協会
2019年9月30日 参議院会館