「拡大する中国のアジア侵略 2年前の聖火リレーを振り返って ~長野が日本でなくなった日~」
- 2011/6/27
- 活動報告
無事に終了しました。大勢の方に参加頂きありがとうございました。
基調講演、パネルディスカッションを頂いた諸先生方もありがとうございました。長野で見られた中国人の傍若無人な振る舞いと、それに対応する日本の警察、マスコミなどに、ウイグルやチベットの今の苦境が日本にとっても人事ではない、ということをまた確認できたと思います。
あのときに盛り上がったチベット支援の運動、あのときから始まったウイグル支援の運動を、これからもご支援頂けますよう、何卒よろしくお願い致します。
2010年4月11日(日)日本ウイグル協会主催講演会
「拡大する中国のアジア侵略 2年前の聖火リレーを振り返って ~長野が日本でなくなった日~」
日時:4月11日(日) 15:00~19:00
場所:落合第一地域センター 第一会議室
2008年4月26日、北京オリンピックの聖火リレーが長野にやって来ました。
3月に起きたチベットでの虐殺事件の直後ということもあり、世界各国の聖火リレーで中国に対しての抗議活動が起きていました。
オリンピックは「平和の祭典」とも言われており、人権弾圧を続ける中国に開催の資格があるのか、という疑問の声があちこちで出されていました。
中国政府は日本での聖火リレー成功を演出するため、日本国内にいる中国人留学生などを大量に動員し、長野に集結させました。
聖火リレー当日は、朝から大勢の中国人と中国国旗が沿道を占拠していました。チベット旗を持った日本人も大勢いましたが、大量に動員され組織的な行動を取る中国人には圧倒されるばかりでした。
日本で行われた聖火リレーであるのに、出発式や閉会式の会場からは一般の日本人が締め出され、警察は聖火リレーをトラブルなく終えるための対応をするばかりでした。
走行中の車から身を乗り出して中国国旗を振り回したり、人ごみに紛れて暴力を振るう中国人もあちこちで見られましたが、現場の警察は全く取り締まろうとしませんでした。長野という地方都市で、大使館に動員された大勢の中国人の横暴な振る舞いと、それを見て見ぬふりをする日本の警察の対応に、日本の置かれている危機的状況が端的に現れたのではないかと思います。
これを機に、日本の中でも中国の脅威が周知されると共に、チベットの支援活動が盛り上がりました。
チベットが取り沙汰されることが多かった長野聖火リレーですが、日本でのウイグル支援活動もあのときからスタートしました。
チベットの虐殺事件と北京オリンピックによって、世界各国でチベット支援運動が広がりを見せましたが、日本ではそれと共にウイグル・モンゴルも含めた中国の「少数民族問題」全体を支援する動きが作られ、進展を見せています。
今回は、聖火リレー当日の長野においてチベット弾圧の抗議活動にも参加したジャーナリストの山際澄夫氏に基調講演をお願いしました。
産経新聞の記者として、長年に渡り世界や日本各地でのあらゆる出来事を、取材、報道してきた山際氏を、「これが本当に日本なのだろうか…」と思わせた長野聖火リレーとはどのようなものだったのか。
「聖火」によって炙り出された様々な事柄を、あらゆる観点からお話して頂きます。
今後のウイグル・チベット・モンゴル支援活動を考えるためにも、中国の脅威と現在の日本が置かれている状況を、長野聖火リレーを振り返り考える一日にしたいと思います。
日本ウイグル協会主催講演会
「拡大する中国のアジア侵略 2年前の聖火リレーを振り返って ~長野が日本でなくなった日~」
4月11日(日) 15:00~19:00
基調講演(15:15~16:15)
山際 澄夫氏
パネルディスカッション・質疑応答(16:30~18:45)
山際 澄夫氏 (ジャーナリスト)
長田 幸康氏 (フリーライター、I love Tibet!管理人)
小林 秀英氏 (チベット問題を考える会代表)
関岡 英之氏 (拓殖大学日本文化研究所客員教授)
イリハム マハムティ (日本ウイグル協会会長)
参加費:1000円
主催 日本ウイグル協会
落合第一地域センター 第一会議室
東京都新宿区下落合4丁目6-7
03-3954-1611
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◆山際澄夫氏について
産経新聞社の政治部で首相官邸キャップ、外務省キャップなどを歴任。湾岸戦争時には、イラクに渡って取材。ニューヨーク支局長のあと、2002年退社。
外交、政局、メディアなどのテーマで『諸君!』、『WiLL』、『Voice』などオピニオン誌を中心に寄稿している。テレビ番組(「朝まで生テレビ!」、「ビートたけしのTVタックル」など)にコメンテーターとして出演している。
2008年長野の聖火リレーについては、月刊WiLL2008年7月号にて、総力特集 五輪どころじゃない中国 「長野が日本でなくなった日」を寄稿している。
主な著書に『拉致の海流 個人も国も売った政治とメディア』(扶桑社文庫、単行本は恒文社21)、『安倍晋三と「宰相の資格」』(小学館文庫)など。最新刊は『これでも朝日新聞を読みますか?』(ワック)。主な論文に「ポピュリズムと化した政治」(正論)「亡国の外務省を解体せよ」(VOICE)「世論の正体」(諸君)など。