ウルムチ虐殺14周年追悼デモ行進のお知らせ
- 2023/6/15
- お知らせ

2009年7月5日のウルムチ虐殺事件14周年へ抗議し、300万人以上が収容されている強制収容所の閉鎖と進行中のウイグルジェノサイドを終わらせるよう求めてデモ行進を開催します。参加、応援、拡散よろしくお願いします。
日時:2023年7月2日(日) 11:00集合 11:30~進行
集合場所: 神宮通公園 北側
東京都渋谷区神宮前6丁目21-22ー8 ※明治神宮前駅から直線距離で525m
主催:特定非営利活動法人 日本ウイグル協会
連絡先: 03-5615-9597 info@uyghur-j.org
※当日は主催者の指示に従ってください。
背景
中国人への同化や強制労働の目的で東トルキスタンから中国本土各地へ強制移送されたウイグル人の若者たちが、移送先で差別や虐待を受け、更には中国人市民らに無差別に襲撃され殺害される事件が起きたことへ抗議し、2009年7月5日、東トルキスタンのウルムチ市でウイグル人大学生らを中心とした平和的なデモ行進がありました。しかし、中国の武装警察や軍が直ぐに学生らに発砲し、抗議デモが残酷に鎮圧され、数千人ものデモ参加者が銃殺され、無差別に拘束された数万人もの人々が行方不明となりました。
その後もウイグル人に対する非人道的扱いが激しさを増す一方です。300万人を超える罪の無いウイグル人らの強制収容や大規模な不妊手術の強制キャンペーン等、ウイグル人社会を滅ぼす意図を持った非人道的犯罪行為が国策として実施されているのです。
2023年5月現在、11の議会(米国、英国、フランス、カナダ、ベルギー、オランダ、チェコ、アイルランド、リトアニア、台湾、そして、欧州議会)と一つの政府(米国)が、ウイグル人に対して犯されている犯罪をジェノサイド(特定の民族などの集団を破壊する目的で行われる集団殺害、およびそれに準ずる行為)や人道に対する罪に該当すると公式に認めています。昨年、日本の衆議院と参議院の両方がウイグル問題に関する歴史的な決議を採択しています。
2022年8月、国連人権高等弁務官事務所が報告書を発表し、ウイグル人に対する人権侵害は人道に対する罪を構成すると認めました。同年11月、国連人権委員会が中国に対し、拘束されたウイグル人の解放を求め、被害者に「救済と賠償」を提供するよう勧告しました。
英国に設置された国際法や人権問題の専門家で構成する独立調査委員会「ウイグル特別法廷」が2021年、数年間に及ぶ情報収集と18か月に及ぶ調査の末、ジェノサイドと人道に対する罪がウイグル人や他のチュルク系民族に対して行われているとの結論を下しました。世界的に知られる人権団体(ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アムネスティ・インターナショナル等)も相次いて調査報告書を発表し、中国がウイグル人らにジェノサイドや人道に対する罪を犯していると結論付け、国際社会に行動を求めています。
ウイグル人に対する迫害は現地のウイグル人に留まらず、日本を含む世界各国在住のウイグル人が国境を越えた迫害に直面し、精神的拷問に晒されています。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが調査報告書を発表し、ウイグル人にとって世界中に安全な場所がないと警鐘を鳴らしています。私たち日本在住のウイグル人たちも、家族との連絡も取れず、故郷に帰ることもできない状態が続いています。日本から一時帰国したウイグル人女性が強制収容所で死亡する事例も確認されています。
日本国民の間でも批判の声が高まっており、2021年3月以降、私たちが把握しているだけで、日本全国31の都道府県から102の地方議会がウイグル問題で意見書採択し、国に対応を求めています。