日本ウイグル協会主催緊急集会 2011年7月のホータン事件を考える 報告
- 2011/8/2
- 活動報告
日本ウイグル協会主催緊急集会 2011年7月のホータン事件を考える 報告
去る7月31日、東京下北沢の北沢タウンホール第一集会室におきまして、「2011年7月のホータン事件を考える」と題し、緊急集会を開催致しました。 |
2011年7月31日ホータン事件のあらましホータン事件のあらましをまとめたものです。緊急集会の際に配布させて頂きました。 2011年7月31日ホータン事件のあらまし |
緊急集会の告知※緊急集会の告知や案内は、こちらのページをご覧ください。 日本ウイグル協会主催緊急集会 2011年7月のホータン事件を考える |
ホータンで発生した事件についての抗議文どれだけのウイグル人の生命が失われたのだろうか。又、ウイグルのホータンにおいて悲劇的な事件が発生してしまった。
新華社通信や中国新疆ウイグル自治区政府は、今回の事件について、ウイグル人の「暴漢」が警察署を襲撃し、人質をとって銃撃戦になり、数人が死亡したと伝えた。地元当局者の証言として、「イスラム教徒のウイグル族を中心とする分離独立主義者による組織的かつ計画的なテロ攻撃だ」とした。 しかし、世界ウイグル会議はこの中国当局の主張を真っ向から否定している。真相は、2009年のウルムチでの虐殺と同様に、ウイグル人の平和的なデモ行進を中国当局の武装警察が徹底的に鎮圧したものである。100人以上のウイグル人がデモに参加したが、武装警察の銃撃などにより、少なくとも20人が殺害され、12人が重傷を負った。 この平和的なデモは、不当に逮捕された人々の解放の要求、移住してくる漢人のために強制的に土地区画整理がされることへの抗議、あるいは一部報道にあるようにイスラム教徒の女性が身に纏う民族衣装の着用が禁止されたことへの抗議など、さまざまな理由があると見られている。いずれにしても、ウイグル人の民族としての伝統や信仰、さらには生きていく上での当然の権利などが、中国政府によって著しく抑圧されていることへの反発が、今回の事件の根底にある。 どのようなことが理由で起きたのか、あるいはどのような経過で事件が起きたのか、独立した調査もさせずに、中国政府は一方的にウイグル人側の「テロリスト、分離主義者、宗教過激主義者」による警察署襲撃として断罪し、これを国際社会に印象づけようとしている。 我々はこのような中国政府の振る舞いに断固として抗議し、以下のことを要求する。 ・独立した国際調査機関を受け入れ、中国政府が発表する通りの事件であったのか、実態の調査をさせよ。 2011年7月29日
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