中国、50万人不当拘束か 新疆、テロ名目と人権団体
- 2022/9/15
- ウイグル情勢
産経新聞 2022/9/15
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は14日、中国が新疆ウイグル自治区でテロ行為などを理由に逮捕、拘束し、刑務所に収容しているウイグル族らトルコ系住民が、従来推定より大幅に多い約50万人とみられると発表した。
「再教育」や「職業訓練」名目で強制収容され、約100万人ともいわれる住民とは別。司法手続きにのっとっているものの、通常の裁判の権利などを否定した不当な拘束であり、HRWは「人道に対する罪」と中国政府を批判している。
新疆当局がテロ取り締まりを旗印に実施してきた「厳打」キャンペーンで、2017年から21年まで訴追された住民は約54万人。多くは5年以上の刑を受け、現在も刑務所にとどまっているとみられる。
54万人については、裁判所の判決内容が親族や弁護士にもほとんど明らかにされていない。HRWが58例について分析したところ、法的根拠なしの拘束であることが強くうかがわれたという。(共同)
https://www.sankei.com/article/20220915-24SEGQ6E5RKAXG33BO5BWOKQRE/