
中国共産党政権
コロナウイルスの感染からウイグル人を護るために、中国政府は直ちにすべての強制収容所に囚われている無実の人々をを解放せよ。
現在、コロナウイルスの中国全土への感染の危機が、様々なメディアで報じられています。私たち日本ウイグル協会は、人道的な見地から、現在感染し治療を受けているすべての患者が治癒されることと、残念ながら亡くなられた方々のご冥福を心から祈ります。また、現地の病院で治療に当たられている医療関係者の方々には心から敬意を表します。
しかし同時に、私達ウイグル人が大きく懸念している問題が、現在東トルキスタン(中国共産党侵略下の所謂新疆ウイグル自治区)全土に築かれた強制収容所と、そこに収容されている無実のウイグル人たちの問題です。既に百万人単位で収容されているともされるウイグル人収容者の中に、新たに外部からコロナウイルスに感染した患者が一人でも加われば、閉鎖された不衛生な収容所のなかで、一斉に感染が拡大し、多くの囚人が命を落とす危険性があります。
中国政府は、この強制収容所を「再教育センター」「職業訓練所」または「テロ対策施設」などと称しています。それならば、教育施設や職業訓練所をウイルス感染の場として放置していいはずはありません。テロ対策のための施設が、コロナウイルスによる犠牲者を大量に生んでしまうようなことがあれば、それこそ中国政府による虐殺およびテロ行為ではありませんか。
私たちはウイグル人収容所におけるコロナウイルスの感染を防ぐためにも、以下の3点を要請します。
1、習近平主席並びに中国政府は、直ちにウイグルにおける強制収容所に囚われた無実の人々を解放する。
2、東トルキスタン(中国共産党侵略下の所謂新疆ウイグル自治区)のウイグル人への感染を防ぐため、同地区外からの中国人の流入を直ちに停止する。
3、1,2の要請を中国政府が無視した場合、日本政府は、習近平主席並びに中国政府の非人道的な態度に抗議し、そのような姿勢の続く限り、日本国への国賓待遇による習近平主席の訪日を無期延期、もしくは中止することを、中国政府と国際社会に向けて公的に発表してください。
2020年2月5日
日本ウイグル協会