日本ウイグル協会のアフメット理事、中国のウイグル政策「収容所、全土に1000カ所」


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 中国政府によるウイグル弾圧を裏付ける内部文書が明らかになり、国際社会が非難を強める中、日本ウイグル協会理事のレテプ・アフメット氏(42)が21日までに産経新聞の取材に応じ、中国政府のウイグル政策について「やっていることはナチスと変わらない」と語った。詳細は次の通り。

 異変が起きたのは2017年のはじめごろです。トルコやエジプトから一時的に帰省したウイグル人が失踪し、連絡が取れなくなる事態が相次ぎ、日本を含め海外で暮らすウイグル人も、故郷の家族と連絡が次第に取れなくなりました。

 私が母と最後に電話をしたのが昨年2月。そのとき母は、父と弟が「17年7月に連れていかれて収容され、家にいない」と言いました。それ以来、母とも連絡が取れず、今、家にいるかどうかも分からない。父と弟の消息についても、収容所から出ているのか、まだ中にいるのか。健康状態はどうなのか。生存確認すらできないのです。

 専門家の調査によれば、ウイグル全土の収容所は1000カ所を超えました。収容所での死亡に関する証言も数多く、確認できただけでも、この2年間で死者は270人を超えました。

 町から成人男性、若い女性が姿を消すという恐ろしい事態が起きている。特に懸念しているのが、ウイグルの独自文化を研究する大学教授や作家が大勢捕まっていることです。この政策があと3年、4年続けばウイグルの独自文化を発信する人たちがいなくなり、次の世代は自分たちのルーツを知らない-。そんな世界が待ち受けています。何千年と続いた文化を根本から力で破壊しようとしている。今の時代、それを許してよいのでしょうか。

 何年か先、世界が「中国はウイグル人に対してもナチスと同じような犯罪をやっていた。止めなかったのは間違いだった」と振り返る時代が来る。訪中する安倍晋三首相には「人間の尊厳、必要最低限の自由を否定することはやってはいけない」と、中国がまともな国としてふるまうよう導いてほしいと思います。