※世界ウイグル会議とラジオフリーアジアに届いたヤルカンドの目撃者からの手紙の日本語訳です。手紙の英訳は世界ウイグル会議の記事をご覧ください。
A CRY FOR HUMANITARIAN HELP FROM YARKAND!!!
http://www.uyghurcongress.org/en/?p=23088%20A%20CRY%20FOR%20HUMANITARIAN%20HELP%20FROM%20YARKAND!!!
2014年8月2日付匿名の目撃者より
注:原文の手紙はウイグル語で書かれており、つい最近東トルキスタンのヤルカンド県で起きた、中国治安部隊によるウイグル人への残忍な弾圧を目撃した証人からのものと思われる。
アッサラーム・アレイクム(こんにちは)【アラビア語で元の意味は「神の平和があなたの上に」】愛する家族たち(亡命ウイグル人たちへ)!
私たちの祖国は今、過激な暴力に支配されている。どうか世界に向けて私たちのメッセージを伝えて欲しい。私たちの現況はあまりにひどいものだ、希望もない。7月28日の夕方、イリシュクー郷15-16-17地区にて、ウイグル人の女性たちが「ラマダンの終了と火曜日に支援が来るのを」祝って夜を過ごそうと集まっていた。女性たちは30名と15名のグループ二つに別れていた。男性は夜の祈りのためにその場には一人もいなかった。女性たちが集まって祈りをするという情報は、一人の協力者により中国の警察に暴露され、その情報に基づいて完全武装した中国軍特殊部隊が民家に突入、子供を含め中にいた住民を銃撃、全員がその場で射殺された。
ウイグル人の警察官3名も、突入について漏らしたとの疑いで、その場で処刑された。同胞たちよ、今私が伝えようと書き記していることは、すべて真実だ。文章を書くのがうまくはないので、できるかぎり、真実のみを伝えようと思う。今私たちが歴史上最悪の虐殺の中で生きているということを。こうして書いているときですら、周りには先の尖った自動小銃で武装した中国軍がいる。神よ、どうか私たちに安全な場所を与えたまえ! 同胞たちよ、どうかこの言葉を世界に届けてくれ。色々な国の言語にこれを翻訳してくれることを願う。私たちは、ここで今起きていることを国際社会に知ってもらい、自分自身の目で確かめるために、ぜひともここへ人を派遣してもらいたいのだ。
同胞たちよ、私たちのために祈り、この窮状が打開するよう願ってくれ。私が情報を得たところによると、ここは激しく爆撃を受け、その後に武装した軍隊が侵入し、生存者を根絶やしにしたという。負傷者の中には首を絞められ、頭を切断された者もいた。その中は生まれたばかりの乳飲み子や、年老いた女性、授乳中の母親までいた。この辺りの3郷で生き残ったのは、中国に協力した者だけだ。中国はさらに17名(軍人)から成るグループを送り込み、生存者がいないかどうかを確認し、そしてまだ13名の生存者がいることを郷の書記に報告した。その生存者たちはみな軍が射殺した。被害者は老婦人1名、妊娠中の女性1名、あとは子供だった。Nash Kuruk、IshinkoそしてDugbagとKush Eriqの周辺でも、まだ虐殺が続いているとの報告もある。出入りが止められている(当局により遮断されている)以下の地域――ヤルカンド地域のマルキト県、DugBag、イリシュクー、Hengdi、Kush Yezik―こういった地域でも、いまだ犯罪行為が進行中である。さらに、ヤルカンド川の内部地域Hayat Iken、Gulbaz、Tupustaq、Udanlik、Chiraq、Tagarchi、Yakachi、Misha、Ishankol内においても、拘禁が今も行われていることが分かっている。
誰もが挨拶さえ恐れている。なぜなら2、3人の人間が集まるだけでも逮捕される可能性があるからだ。現在までに、どれだけの人間が拘留され、虐殺されたか、正確な人数は分からない。
なにしろ軍隊以外の者は隣近所へ行くことすらできないのだ。7歳の女の子を殺された家族を知っているが、よそに住む叔父たちは弔問にすら行けなかった。身元の分からない犠牲者の遺体は、以前、細礫(建材)を運ぶのに使っていた建設工事用トラックで運ばれていると聞いたこともある。
友人たちよ、イリシュクー郷はヤルカンド地域で最も人口の多いところだ。通常ならヤルカンド地域の郷には、少なくとも500から600世帯が居住している。イリシュクーの犠牲者数については約3000から5000人と見積もっているが、実際の数はそれよりももっと多い可能性もある。現時点で、この地域の情報は厳しい監視下にある。射殺された3名のウイグル人警察官も、その情報を外に漏らした疑いで殺されたのだ。
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8月8日 記者会見 配布資料「東トルキスタンのヤルカンドでおきた中国当局による虐殺について」
https://uyghur-j.org/japan/2014/08/20140808yarkand02/