「7・5ウルムチ虐殺三周年抗議デモ」報告
- 2013/5/6
- お知らせ
2012年7月7日(土)「7・5ウルムチ虐殺三周年抗議デモ」報告
本年7月5日はウルムチ虐殺事件から三周年となります。中国政府によるウイグル人への弾圧は益々酷くなっています。世界ウイグル会議は全世界のウイグル組織に対して、中国政府への抗議行動を起こすよう、呼び掛けを行いました。日本では7月5日に中国大使館前での抗議行動、7月7日に沿道での抗議デモを、日本ウイグル協会主催で行いました。7月5日の大使館前抗議には20名程の方にご参加頂き、写真撮影者を含む5人ずつ4組で抗議を行いました。
7月7日は15:30から常盤公園集合でデモ行進を行いました。 これまでもお世話になってきた協力団体の方々や、在日のウイグル人、日本人支援者に大勢お集まり頂き、ウイグル人の現状を沿道を歩く方々に訴えることが出来ました。 常盤公園での集会では、7月5日に大使館に投函した抗議文の読み上げの後、チベット問題を考える会の小林秀英氏、台湾研究フォーラムの永山英樹氏よりご挨拶を頂き、その後日本ウイグル協会会長のイリハム・マハムティよりデモの趣旨の説明とウイグルの現状とを話しました。 今年も昨年と同様、人通りの多い東京駅前もコースに入っているデモ行進となり、沿道の方々の関心も高かったようでした。 ゴール後の日比谷公園では、今年5月に結成されました日本ウイグル地方議員連盟の諸先生方よりご挨拶を頂きました。 今後も日本ウイグル協会は、世界ウイグル会議の傘下団体として、また同じ境遇にある諸民族の人々と共に、民族浄化の実態を告発し、弾圧を繰り返す中国政府に対しての抗議の声を上げ続けて参ります。 今後とも、日本ウイグル協会へのご支援、ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。 |
抗議行動の告知※抗議行動の告知や案内は、こちらのページをご覧ください。 2012年7月7日(土)「7・5ウルムチ虐殺三周年抗議デモ」 |
ウルムチ虐殺事件三周年を迎えるにあたっての声明文2009年7月5日に東トルキスタンの首府であるウルムチで起こった惨劇は、全てのウイグル人、そしてウイグル人が置かれている現状に心を寄せる世界の人々にとって、忘れる事が出来ない事件である。どれだけのウイグル人が虐殺されたのか、そしてどれだけのウイグル人が拘束されたままでいるのか、あまりにも事件が大きく、その実数を正確に知ることが出来ていない。我々は、ウルムチ虐殺事件から三年を迎えるにあたり、治安部隊による虐殺、その後のウイグル人の逮捕拘禁、さらには、事件の真相をひた隠し、国際社会からの憂慮の声に耳を貸さない中国政府の姿勢に強い怒りと抗議の意思を表明する。ウルムチ事件とそれ以降、中国政府は多くのウイグル人を逮捕し、拷問をかけ、殺害してきた。中国政府が認める以外の、行方が分からなくなっている人々は、今もなお大勢存在する。現地の知人や家族、周囲の人々がその消息を突き止めようと、政府機関や警察に訴えているが、拘束されたことを含め、一切の情報を得ることができないままにおかれている。更に中国政府の弾圧の矛先は中国から国外に逃れたウイグル人にも向いている。2009年12月にはカンボジアから20人、2011年6月にはカザフスタンから、7月にはパキスタンから、8月にはマレーシアから11人が中国に強制送還された。この中には国連難民高等弁務官事務所が難民として認定した者も含まれる。これらの強制送還は、中国政府が亡命先の政府に対して強く圧力を掛けた結果であることは明白である。中国に強制送還させられた彼らは、長期に渡る拘束や死刑に処されるものと考えられる。
このように行方不明者に対しての十分な説明もされない状況、亡命者の強制送還などについて我々は強く抗議するものであり、一刻も早く真相が究明され、不当に逮捕された人々が解放されるよう強く要求する。 我々は、中国政府が行なっている民族浄化政策を認め、その罪を受け入れ、ウイグル人の尊厳が取り戻される日まで訴えを続けていく。 平成24年7月5日
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