「ウイグル人ジャーナリスト解放のための請願署名」
- 2011/5/13
- 活動報告
日本ウイグル協会からのお知らせ
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ウイグル人ジャーナリスト解放に向けて、日本国政府からの働きかけを求める請願署名を行います。
7月5日のウルムチ騒乱以後、大勢のジャーナリストやウェブサイト管理者などが不当に逮捕されています。今回の署名では、特にハイレット・ニヤズ氏についての説明と共に、広く請願を求めていきたいと思っております。
ご協力のほど、何卒よろしくお願い致します。
請願署名のPDFファイルはこちら
2009年7月5日ウルムチ騒乱後不当に拘束されているウイグル人ジャーナリストの解放に向けて、日本国政府からの働きかけを求める請願
【 請願の目的 】
この請願は、新彊ウイグル自治区の首府ウルムチで起きた2009年7月5日の騒乱に伴い、大勢のウイグル人ジャーナリスト・ウェブサイト管理者が不当に逮捕・拘留されているなどの人権問題の解決・改善に向けて、中国と最も関係が深く、影響力を持つ隣国である日本国からの働きかけを求めるものです。
2009年7月5日ウルムチ事件
2009年7月5日に新疆ウイグル自治区の首府ウルムチで起きたウイグル人達による平和的なデモは、武装警察や人民解放軍により多数の死傷者を出す悲惨な虐殺事件となりました。中国政府は何の罪もない多くのウイグル人を捕え、裁判にかけ死刑や懲役刑を言い渡しました。
良心の囚人
この7月5日の「ウルムチ事件」に関連し、ウイグル人ジャーナリストとウェブサイト運営者の多くが捕えられ長期の懲役刑を宣告されています。
ジャーナリストのハイレット・ニヤズは2009年10月に、ウルムチ事件以前に書いたウイグル人の失業問題や差別の実態などを論じた論文や、事件後にメディアのインタビューを受けたことを理由に逮捕されました。彼はメディアの取材に対して、ウルムチ事件の根本的な原因は、政府による二言語教育の強要と、ウイグル人の若者(特に女性)を中国沿岸部に強制的に移送していることであると説明しました。2010年7月には、自分で弁護士を選ぶことも出来ないまま、傍聴は妻だけという状況で、1日の裁判だけで「国家安全危害罪」により懲役15年の判決を受けました。
ハイレット以外にも、捕らえられ有罪判決を受けた方々が大勢います。
隣人として毅然とした対応を
国際社会において人権が尊重されるべきものであることは、国連憲章においても言及されているように明白なものです。しかし、中国は常任理事国であり、人権条約を批准しているにも関わらず、中国政府に批判的な中国国民に対し、厳しい言論・人権弾圧を繰り返しており、人権無視の国家運営に対し国際的にも非難の声が上がっています。
また、自国の憲法や法律に明文化されている言論の自由や人権尊重が全く守られていないということからも、中国政府は重大な憲法違反を犯しているともいえます。
私たちは、平和と人権を尊ぶ国際社会の一員として、また真の日中友好関係を望む日本国民として、中国と最も関係の深く影響力のある日本国政府が、隣国のこうした人権無視の国家運営に対して効果的に外交政策を講じて頂けるよう求めます。
【 請願事項 】
以下の各号を日本国政府が中国政府に対して要求できるよう、外務委員会等の適切な委員会において協議し、具体的な外交政策を講じること。
ハイレット・ニヤズ氏を始めとしたジャーナリストの逮捕と裁判について、公正なものであるかを追求すること。
ウイグル人を始めとする中国国民に対しての不当逮捕をやめ、既に逮捕されている人々には公正な裁判が行われるよう働きかけること。
不公正な裁判によって不当に拘留されている囚人については、即時の釈放を求めること。
2009年7月のウルムチ事件に対して、国際調査団などを形成し、徹底した現地調査が行えるようにすること。
ウイグル人を始めとする被抑圧民族の政治的、文化的、経済的な基本的人権と自由を尊重するよう働きかけること。
*署名簿として集めた本請願書は、個人情報保護法に基づき、直接提出にのみ使用致します。
また、衆議院と参議院と別々に提出しますので、可能であれば2枚署名頂けると幸いです。
平成23年5月31日で一旦締切り、日本ウイグル協会で取りまとめた上で日本国国会に提出致します。
請願書送付先:
〒162-0067 東京都新宿区富久町16-11 武蔵屋スカイビル405 日本ウイグル協会(請願書在中)
日本ウイグル協会メールアドレス:info@uyghur-j.org
ウェブサイト:https://uyghur-j.org