中華人民共和国建国61周年に際しての 日本ウイグル協会声明文
- 2010/10/1
- お知らせ
中華人民共和国建国61周年に際しての 日本ウイグル協会声明文
私達、日本ウイグル協会は、中華人民共和国61周年を経過した、本日10月1日、改めて中国政府が今まで行ってきた凶行に対し、強く抗議の意志を示し、この日本から全てのウイグル人に強く連帯することを宣言するべく、声明文を発表致します。中国政府の手によって、東トルキスタンが侵略されてから61年の月日が経過し、「新彊ウイグル自治区」が設置されてから55年が経過しました。この間、ウイグル人は、大躍進政策や文化大革命、核実験、さらにはあらゆる民族浄化政策に晒され、多くの罪のないウイグル人の命が失われました。それは、1949年のウイグル侵攻、そして1955年の自治区成立、そして現在に至るまで、ウイグル人にとって「悪夢」のような月日でありました。しかし、今もなお、その悪夢からウイグル人が解放される状況には至っていません。止むことのない民族浄化政策の波は、本来享受されるべきウイグル人の人権、そして育んできた文化を確実に飲み込もうとしています。
今回は、敢えてウイグル人に連帯するという宣言や、中国政府への抗議の意を込めるだけではなく、全ての日本国民に対しても、このメッセージを送りたいと思います。 私達は、一人でも多くの日本国民に、「祖国」を失い、人間として生きていくことすら儘ならないウイグル人の苦難の歴史に触れ、民族の文化や言葉、歴史、そして未来を守ることの重要さ、尊さを再認識して頂きたいと考えております。なぜなら、この認識が広く日本中に広がっていき、それを大きな世論にしていくことで、遠く離れたこの日本からでも、「中国の手によって、ウイグルが歴史から抹消されることを防ぐことが出来る」と、強く確信をしているからであります。 私達、日本ウイグル協会は今後においても、中国政府によるウイグル人弾圧の真実を訴え続けて参ります。そして、ウイグル人と日本人が、世界観や宗教観を乗り越えて連帯し、自由と平和を希求する声が沸点を超えたとき、後世の歴史の審判を正しく受けるのは紛れもなく私達であると、確信しております。 最後になりますが、改めて中国政府に対し、強く抗議の意志を表明し、1949年からの61年の間に、理不尽な形で命を落とした全てのウイグル人に心からの哀悼を申し上げ、日本ウイグル協会の声明文とさせていただきます。 |
2010年10月1日
特定非営利活動法人 日本ウイグル協会 |
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